昼間の暑さがまだ 残る8月の夜、 虫の大合唱が響いていた。 毎日通る 晴れた朝の風景に、 影の長さが加わった。 鮮やかな緑ばかりの 木々の隙間に、 渋めの色が 覗き始めた。 夜、 いつものように車から降りると、 昨日まで そこに無かった 甘い 季節の香り が漂っていた。