新大阪 から 新横浜 まで、
それなりの時間を読書に当てようとしていた。
文庫本を片手に、 駅で買ったコーヒーを飲む。
車窓の外の景色に目をむけた。
目 と 頭 が ふわっと変化していくのがわかった。
ボーっとでもなく、 じいっとでもなく、
ただ、 外の遠い景色に目を向けていたかった。
日ごろの視野の距離感と、
日ごろの目から入る情報を、
気持ちよい時間の速さで 更新していた。
文庫本は、 いつの間にか
手の中から、 かばんの中へ。
新大阪 から 新横浜 まで、
木々や 山や 草や 花や 稲や 屋根や 光や。。
そんなものを 次々と見る事に、
それなりの時間を、 たっぷりと使った。
晴れた、 5月のある日の出来事。